コバルト文庫には魅力的な小説がたくさん!
コバルト文庫は、私がまだ高校生の頃、授業中に隠れて読んでいたという(笑)青春の本です。気になる人への淡い思いとか、実際の恋とか、大人になることへの不安とか、友人たちとの忘れられない思い出とか、そういったものを全てリアルに感じさせながらも、どこかロマンティックな出来事への憧れとか、やり場のないエネルギッシュな感情を満たしてくれた貴重な本でしたね。コバルト文庫は毎月のように新刊が出るので、シリーズものを楽しみにしたり、表紙のイラストで衝動買いをしたり。学校帰りに、本屋さんへ立ち寄るあのワクワクした気持ちってとても懐かしいです。いまでもコバルト文庫のコーナーへ行くと、色とりどりの新刊が並んでいて、高校生だったあの頃を、センチメンタルに思い出したりします。つい先日、いつも行く書店のコーナーへ行ったとき、イラストのあまりの可愛さに、年甲斐もなく新刊を買ってしまったのでした・・・(汗)
コバルト文庫のことをいろいろ思い出したので、ちょっとばかり調べてみました、ウィキペディアで。コバルト文庫は集英社から発刊されている少女向け小説のレーベルとあります。少女向けとは書いてありますが、私の弟もしっかりと読んでいた記憶があります(笑)コバルト文庫が生まれたのは何と1970年代後半とのこと。こんなに歴史が古いとは思わなかった・・・その後、新刊の数も増え、対象読者層に合わせ、ティーンズの淡い恋をテーマに扱ったものが多いとありますが、まさに私の青春時代に読んだものがこれにあたると思います。イラストや表紙に力をいれているのも特徴であるってありますが、これはすごくよくわかります。コバルト文庫のイラストは本当に可愛いものや綺麗なものが多いんです。内容よりも、イラストが良くて買ったりもしていました(いいのかな・・)ここ最近では、ボーイズラブを題材とした作品の増加が顕著であるそうですが、私が高校生の頃のコバルト文庫にはボーイズラブなんてあったか思い出せません。最近はこういうのも人気なんですね〜。
コバルト文庫には数多くの人気作家が存在します。「恋愛中毒」で吉川英治文学新人賞や、「プラナリア」で124回直木賞を受賞した山本文緒さんも、1987年に「プレミアム・プールの日々」という作品でコバルト・ノベル大賞の佳作を受賞しています。また、人気作家の一人に唯川恵さんがいます。唯川恵さんは「海色の午後」でコバルト・ノベル大賞を受賞し、2001年には「肩ごしの恋人」で第126回直木賞を受賞しました。コバルト文庫の作家の中で、私にとって忘れられない方がいます。それは氷室冴子さんです。コバルト文庫の1980年代と90年代を代表する作家の一人ですが、私と氷室冴子さんの出会いは「なんて素敵にジャパネスク」という小説でした。新刊で並んでいたのを、イラストが気に入って買ったのですが、はまりにはまって読みまくりました。その後シリーズ化もされて、長い間読み続けました。そして、世間では一番有名な「海がきこえる」もジブリによってアニメ化されたりもしました。私にとっては、コバルト文庫の中で、最も思い出深い作家です。